雨上がり。
東向きの窓からは、明るい朝の日差しとさわやかな風。

ホテルの向いにある共和国広場。

青い空、風に流れる白い雲。
まるで天井画を見るような光景だった。

中央駅テルミニ。映画「終着駅」を思い出す。
通勤、それとも観光? 人の波が途切れることなく続く。

テルミニ駅前の小さな広場。
樹々に囲まれ、辺りの騒々しさを忘れさせる。

下町の雰囲気が漂う、古本や雑誌の店。

Romaは、街じゅうオートバイだらけ。
わき道は歩くのも一苦労。

ホテルの一角をぐるっと回り、Via Torino(トリノ通り)に出た。

Via Torino を進むと、右手に鉄製の門。
ここは何の店なのだろう?

恐るおそる、門の中へ。

土色の壁と樹々に覆われた露店には、
'
Romaの世界' がびっしりと並んでいた。

店の名前は、' IL GIARDINO di DOMENICO PERSIANI '

素焼きの壷に魅せられ、何度も品定めに通った。
高さ80cmの土色の壷には、オリーブの模様がうっすら刻まれ、
今は私の宝物になっている。