山道をうねうねと30分。Farfaへ向かう。

突然羊の群れが目の前に現れた。そして
足早に道路を横切った。
群れの後には、羊飼いと羊を追い立てる犬がいた。 

いつか見たかった光景。

車を降りると、冷たい風が吹いていた。

ファルファ修道院。
歴史は6世紀にさかのぼる。

建物の傍らに、大きな松の木や糸杉が見える。
ひっそりした、静かな村である。

”ようこそ、Farfaへ。村をご案内しましょう。”

村の中心街
長さ100メートル足らず

お昼前で、そろそろお店もOpenという時間だった。

買い物を終え、修道院に向かう尼僧。
黒い犬が出迎えに。

村の一角に置かれた、十字架上のキリスト。
それを守るように、つたが生い茂っていた。

修道院は修復中だったが、
前庭は明るく、
プラタナスの木が、青空に向かって力強く立つ。

修道院の中は暗闇に近い。
正面の窓からわずかな光が差していた。

静寂の中、足音を気にしながら歩く。

礼拝堂は変わった作りで、天井は船の帆のように見えた。
祭壇に十字架がないのは、何故なのだろう?

帰り道見た
オレンジ色の実が
小さな村に似合って控えめだった。